家具工房の風景


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このコーナー好評なのか、不評なのか、読んでる人がいるやらいないやらサッパリわかりませんが、1ページの中身が増え過ぎたので2ページ目を
設けました。


稲刈り

菊川町では今、稲刈りの最盛期。工房の前の道路をコンバインが行ったり来たり、あちこちの田圃で刈り取りの作業が進んでいます。
お彼岸を過ぎたあたりから風向きが変わったようで、北側のシャッターを開けて作業をしていると工房内を心地よい風が吹き抜け、汗
をかく事はなくなった。風は心地よいのだが北側は機械場なのでのこ屑などのほこりが舞い上がる。反対側で墨付けや細かい作業を
していると突然クシャミが止まらない。もともと鼻炎になりやすいので始末が悪い、この調子じゃ機械を使わない時もマスクが欠かせな
い。今年は彼岸を過ぎても涼しくならないとラジオで言ってたが、菊川町は暑かった夏がうそのように涼しい。と言っても、もう10月
関係ないが娘のカブトムシが今日死んでいた。

      2007年10月2日        つづく

稲刈りが終わった裏の田圃


機械の有難さ

秋風心地よくクシャミが止まらない家具工房の前の田圃は午後から稲刈り作業、作業と言っても一人で機械に乗って外側から
左まわりに刈り取って行きます。結構な広さの田圃ですが、半日かからない位で刈り上げてしまいました。やはり機械の力はすごいですね。人間の手で同じ時間内に作業を終わらせるには何人の人手がいるでしょう?見当もつかない。我々の仕事もそうです。機械が無かったらテーブル1台作るのに何日かかるでしょう。やっぱり見当がつかない。先日市内で30年以上前から家具の製作をされている方が言われていました。「昔はナラみたいな堅い木でも手ノコでわきよった」以前の職場では現場で天板などを取り付けるのにナラ材を縦引きでわいた事が何度かありますが、腕がパンパンになりますよ。毎日あんな事やってられません。良い時代に仕事させてもらってます。菊川町の空は青く澄み切っています。

       2007年10月3日        つづく

稲刈り中
しばらく眺めていました。


衣替え

研ぎ場の古い基礎の下に居る住人がどうやら衣替えをしたようです。朝研ぎ場に行くとシマ蛇の巣穴の前に立派な抜けがらがイッポン。さっそく工房の中に持ち込み撮影。頭の部分はグシャグシャになってちじんだ様な感じでよくわかりません。ウロコの様な形がよくわかります。ちじんだ部分を伸ばすと体長は80センチ位かなと思います。しかし10月に入って衣替えとはシマ蛇もなかなかオシャレな奴やね!しかも巣穴の中で脱がないで外で脱ぐのは巣の中が散らかるのがいやなのか?

        2007年10月4日         つづく

抜けがら


ちょっとした事で

何度も申しますが、工房の周囲は田圃で遠くから見るとポツンとたたずんでいるように見えます。その姿が妙に殺風景で寂しく感じていたので、工房の玄関の横に鉢植えの花を置きました。玄関は西向きなので夏場は午後からの日差しが強く、夕方になると建物の奥まで日が差し込むため加工途中の材料や完成した作品などは置場を考えないと夕方には移動させなければなりません。板など直射日光に当たっていると反り返ってしまいます。午後の陽ざしに耐えられる花を選び三つ鉢を置きましたが、一つはすぐに枯れてしまいました。日差しのせいなのか私の管理が悪いのかよくわかりません。ただその花は見るからにひ弱い感じでした。花の事は分らないので母に頼み用意してもらったので、名前も分りません。自宅の庭に咲いていた物です。ちょっとした事ですが、花があると無いとでは随分ちがいますね。花が無い時は人の気配もあまり感じられませんでしたがこうして鉢植えを置いたことで訪ねて来られる方も声を掛けやすくなってもらえれば幸いと考えています。この際花壇でも作ろうかとも思いますが、管理している暇など無いと思うので思いとどまっています。
それから工房の左側にジュースの販売機を設置しました。開業してすぐメーカーの方が置かせてほしいと言ってきて、ここは人通りも少なく車もあまり通らないから無駄ですよとお断りしましたが、どうしてもと言うので、じゃあ試しにしばらく置いてみては、ということで置いています。当初買うのは私くらいでしたが、最近は車がよく停まって買っているようです。一日に8本売れないと電気台が出ないそうです。通りかかった時は是非お買い求め下さい。これからの季節ホットコーヒーがいいですよ!

        2007年10月7日         つづく



華山おろし

工房の北側に華山(ゲサン)というこのあたりでは一番高い(標高713メートル)山があります。山の麓には徳仙の滝という小さな滝があり夏場にはたしか流しそーめんが食べられます。その華山からの吹き下ろしの風は華山おろしと呼ばれているようです。工房の建築工事に取り掛かった頃はその華山おろしが吹いていました。大工さんがその風を防ぐためにシートを張っていましたが、無残に吹き飛ばされていました。これからの季節北からの風悩まされることでしょう。この近辺の住宅はほとんどのお宅が防風林を植えています。アルプスの少女ハイジの家の裏の大きなもみの木でも植えるといかにも家具工房らしいでしょう、そして仕口に悩んだ時はきっともみの木さんが教えてくれるでしょう。しかしいきなりその様な大きな木を植えるわけにもいきませんし仕口に悩んでも誰も教えてくれません。カエルやキジも知らん顔です。シマ蛇などは脱いだ皮はやりっぱなしで困ります。今年の冬は北側のシャッターは開かずのシャッターで耐えるしかないでしょう。暖房もどうしたものやら、悩みは尽きない。
おしえて〜おじいさん〜アルムのもみの木よ〜

        2007年10月8日         つづく

中央の高い山が華山(ゲサン)


仁義なき戦い

最近2日続けてスズメバチが工房の中に入ってきました。2日とも機械作業の真っ最中でした。もしかしてモーターの音が何か関係しているのでしょうか?最初の日は昇降盤という機械でホゾの加工をしている時でした。やや前かがみになって回転する機械ノコの刃に材料を当てていたら突然目の前にまさに5〜6センチのところに現れたのです。機械を使っていたので羽音にはまったく気づきません。ビックリして顔をのけぞらせましたが、部材は無事でした。目の前で刃物が回転している所に突然スズメバチですから、血圧は急上昇、機械を止めて一息つきました。ハチは工房内を飛び回り、巣でも作るつもりなのか立てかけた木材の裏に入ったりしています。2日目は自動カンナ盤で材料の厚みを決めていた時でした。秋になるとスズメバチは攻撃的になると聞いた事がありました。子供のころ蜜蜂に指を刺された事がありますが、パンパンに腫れてズキズキうずいた事を覚えています。蜜蜂であの痛さですから、4センチもあるスズメバチなら死ぬかもしれません。死なないにしても仕事が出来ない身体になっては大変です。たしか殺虫剤があったはずじゃ〜。手に取った殺虫剤はキクイムシ、しろあり用。エ〜イ似たようなもんじゃ、かまうこた〜ない、やっちゃれ〜と近づいてみたもののキクイムシではちょっと不安です。しかも狙いがはずれでもしようものなら往生せにゃならんのは、私の方でしょう。幸い網戸に止まったので窓を閉め網戸に閉じ込めてキクイムシパワーをくどいくらいに吹き付けて始末しました。あまり殺生はしたくありませんが、仕事が出来なくなっては困りますから。

        2007年10月9日         つづく

生きている時は一回り大きく見えます。


何故水の中

菊川町という所は下関市の中心からは外れた所に位置していますが、車で移動するのであれば、さほど距離は感じません。しかし自然は豊かで工房でお弁当を食べた後などボンヤリしていると眠ってしまいそうです。私の自宅がある所も自然に近いところですが、工房の付近から比べるとはるかに町です。
ですから工房で仕事をする様になってから、農家の事や自然の生き物の事などいろいろ知る事が出来ます。6月からここで作業する様になりずっと気になっていた事がありました。ある朝、砥石を取り出そうと水を張った容器に手を伸ばした時、水の中に何やら白いツブツブが、ご飯粒でした。???米粒ではなくご飯粒です。なぜか分りませんが、人間の仕業では無いように思われました。何者?カラスがよく屋根の上にいます。カラスかな?それから何日かして
またご飯粒が入っていました。そしてまた数日後こんどは目玉焼きの白身の部分が砥石の水に入っています。どこかの家の残飯です。でもどうして水の中に入れるのでしょうか。もしかしてアライグマ?おるわけないやろ!でも真剣にそう思いました。研ぎ場にはほかにも水の入ったバケツなどあるのですが、砥石の入れ物だけが、足元にあり他の物は流しの上にあります。砥石の入れ物を高いところに置き換えましたところその様な事はなくなりました。ところがバケツをうっかり下に置いて帰った翌朝バケツの中を見てビックリしました。水の中に沈んでいたのはネズミでした。しかもネズミは食いちぎられ顔の部分と後ろ脚が一本皮が剥がれ身がむき出しでした。顔の部分は頭は無く目から鼻先にかけてからだけです。しばらくその場に固まってしまいました。ネズミの死体はカンナ屑と一緒に火葬しました。しかし気味が悪く、その後バケツは下に置いていません。でも何故水の中なのでしょう。
最近地元の人にこの話をしたところ、「そりゃ〜テンかもしれん。」そう言ってました。テン!目がテン!しょーもない事言うな。
イタチに似た生き物ですが、かなり激しい気性のようです。この近辺でもニワトリなど被害に遭う事もあるそうです。昼間姿を見せる事はないそうで、夜工房の裏で食事をしているのでしょうか。
それにしても何故水の中なのでしょう。疑問は残ります。

         2007年10月11日         つづく


吉賀八幡宮

工房の前の道路を(この道路、キジが悠々と横切ります。)北に真っすぐ行くと神社の鳥居があります。吉賀八幡宮と書いてあります。以前から行ってみようと思っていたのですが、あまりにも近くにあるためにかえって行く事がありませんでした。鳥居の横にトラックを停めて石段を上がって行きました。神社やお寺はかならず高い所にありますね。参道の石段の風景はよく見かける景色です。さほど長い石段ではなかったのですが、登りきった時は少々息が切れました。運動不足の中年オヤジはそろそろマジで考えないと、どんどん身体がナマッテしまいそうです。
神社は無人でした。神社について書かれた物も無いのでいつ頃の建物かも分りません。山門に寄付をした地域の人の名前が書かれていました。竜王地区の方々の名前もありました。誰もいない里山の神社、静かです。大きな樹に囲まれているからでしょうか、下界とは違う清らかな空気を感じます。お札を買いに来たのですが、誰もいないので手ぶらで帰りました。

         2007年10月12日       つづく

人の気配はありませんが
手入れはされているようでした。


神様は留守です

開業したら工房には必ず神棚を設置しようと、工房建設中から考えていました。そして開業して間もなく小さいながらも神棚を作
り、機械場の窓の上に取り付けてあります。地元の神社でお札を頂きたいと思っていたのですが、すぐ近くの竜王神社は小さな
お堂があるだけで、先日行ってみた吉賀八幡宮も誰も居ないために未だに神棚の中にはお札はありません。つまり神様は留守
なのです。神様を神棚に祀るという事にはそれなりの作法や儀式のようなものがあるのでしょうが、そのような知識はまるで無い
ので、かえってバチあたりな事なのかとも思っています。ただ商売繁盛はともかく、私たちの仕事は怪我が一番の心配です。
普段から注意して慎重に作業しているつもりですが、ヒヤリとするときがあります。まして一人で作業をしている者にとっては、怪我
をすれば仕事がストップしてしまい色々な方にご迷惑をおかけする事になります。また収入も無くなりますから大変です。
勝手な事ばかりを神頼みするのではなく、自分自身への戒めのためにと考えたわけです。何時になく神妙に。

         2007年10月14日         つづく

神棚の中はカラッポ。


カエルがぁ〜

よく山道をドライブしたり田舎の方に行くとジュースの自動販売機のショーケースのなかに虫がたくさん入って死んでいるのを見かける事がありますよね。そのような販売機でジュースやコーヒーを買うのはあまりいい気はしませんね。
工房の横にある販売機には、なんとカエルが入っています。しかもミイラになってしまっています。毎日何人かの人が買っていきますが、気味悪くないのでしょうか?しかし可哀そうなカエルです。どこから入ってどうやってこの場所にたどり着き、出る事が出来なくなったのでしょうか、うちの娘も気持ち悪いと思いながらも不思議そうに見ていました。

         2007年10月16日         つづく

アマガエルです。
アップでお見せするのは
気がひけます。


すっかり秋です。

朝晩肌寒くなってきましたが、自宅から20分あまりの工房までのドライブには快適な季節になりました。周りの田圃はすべて刈り取られ、所々柿が実のっています。今年は、柿の実が少ないように感じます。
先日カミさんが工房に来て周辺の草取りや機械場の掃除をしてくれたので、すっかり奇麗になりました。その時工房の裏で草取りをしていたカミさんが呼ぶので行ってみると、ヘビの抜けがらがイッポン!今回もシマ蛇の脱ぎ捨てたものでした。しかも今回の物は、
以前に見た物より長く、90センチ位あります。ということは、ヘビは2匹居るのでしょうか?今回の抜けがらは私が知っている巣からは、少し離れた所にありましたが、そう遠くではありません。もしかして夫婦?
それにしても奇麗に脱いでいます。取り上げようとしましたが、乾燥してパラパラと崩れてしまいました。近所の人が言っていましたが、草刈りをしているとマムシが出るそうです。工房の周りも草はこまめに刈り取らなければなりません。家具作りのほかにもしなければならない事が多く、田舎の家具工房と言えど決してスローな日々を送っているわけではないのです。
朝の通勤は快適ですが、作業が終わり帰り支度をして照明を消すと真っ暗になります。周りは田圃ですから本当に真っ暗です。
作りかけの家具や道具やらゴチャゴチャした工房を手探りで出口まで行く自分の姿が滑稽でつい笑ってしまいます。その時いつも懐中電灯を買うぞと思い、朝になると忘れています。

         2007年10月19日         つづく

秋の空気が心地よい通勤路


やっぱり秋です。

夏の間、毎日のように工房の事務机の前の窓を開けると窓枠の上で顔を合わせていたアマガエル達がスッカリ姿を消しました。一時は自動販売機の周りに集まってその部分の壁にカエルのフンがあちこちに付いて困りましたが、今では一匹もいません。もう冬眠をしたのでしょうか?ちょっと早いような気もしますが、思えばあの暑かった夏が嘘のようです。キジは相変わらず裏の田圃をウロウロして時々けたたましく鳴いています。風向きも変わり最近は北側のシャッターは閉めている事が多くなりました。そしてカンナ削りをしても汗をかかなくなりました。確実に工房の風景は変わりつつあります。

         2007年10月20日         つづく


間違い電話

8月の事です。工房にかかってきた電話に出ると、「ぶどう狩り出来ますよね!」いきなりこう言われ、こちらはぶどう園ではございません。と丁寧にお答えしました。受話器を置くとすぐに電話が鳴ります。出てみるとすかさず「○○○○ぶどう園ですよね!」先ほどの人でした。何番におかけですか?と尋ねたら、
工房の番号でした。番号が違う事を伝えて電話を切りましたが、8月と9月はしょっちゅうぶどう狩りの電話がかかりました。かけてきた人に電話番号をどのように知ったのか尋ねると、「看板に書いてあった」とか、「電話帳に載っていた」とか、たしかに近くにぶどう園の看板があります。詳しく調べていませんが、開園している様子ではありません。NTTに問い合わせても当工房の電話番号は一定期間保管してお渡ししたので、根気よく断り続けて下さい。
参りました。時期はまさにブドウが美味しい季節、1日に何度も断り続ける事に、「ブドウはありません家具なら作ります」こんな調子で。接着作業中や細かい細工をしている時ににかかってくると電話機を破壊してしまいたい衝動に駆られました。そんな夏も過ぎ10月に入ってからは、さすがにぶどう園の問い合わせはなくなりホッとしています。   でも、 ぶどう狩り楽しいでしょうね!

        2007年10月21日        つづく


格子の上でウトウト

先日カエルの姿を見なくなったと言いましたが、いました。この日は朝から暖かい一日だったからか、研ぎ場の周りで3匹ほど見かけました。工房の研ぎ場は、お弁当を食べるための事務机の窓の裏にあります。つまり外です。研ぎ場に立つと窓の格子が目の前にあり、その格子の上でいつもウトウトしているのが写真のカエルです。この日も眠っているようでした。私のバカチョンカメラをマクロモードにしてぎりぎりまで近づいてもまったくお構いなしでした。よく見ると目は半開きでだらしない顔でウトウトしていました。それにしても日差しを受けて光るミドリ色の身体はきれいですよ。やはり冬眠には少し早いようですね。ここ数日冷え込んだのでどこかに隠れていたのでしょう。他にもジョウロの中や雨どいの中でケロケロ鳴きあっていました。

        2007年10月23日         つづく

寝ている時は前足の上にアゴを置いています。


もう少しゆっくり。

工房への通勤に使う県道で最近タヌキやイタチが車に轢かれ死んでいる姿をよく見かける。ここ何年か毎年この時期にタヌキなどよく事故に遭っている。死んでいるタヌキは皆まるまると太って毛艶も良い。冬に向け脂肪を蓄えておかなければならないのか、そのために里山から民家の周りに出て来て事故に遭うのでしょう。ましてこの県道を通る車はかなりのスピードで走っているのでひとたまりもない。私の中古トラックなど邪魔だと言わんばかりに追い越して行きます。以前勤めていた木工所にタヌキが住み着き飼われていました。メスだったという事もあるのでしょうが、人慣れするのにそう時間はかかりませんでした。おなかをさすっても仰向けに寝っ転がってじっとしているくらいですから、そうとうなものです。顔つきも可愛らしく、身体の様子は犬とほとんど同じした。もともと動物が好きなのと、タヌキと身近に接する事があったために車に轢かれて死んでいるタヌキを見ると胸が痛みます。事故は防ぎようがないかもしれませんが、もう少しゆっくり走っては如何なものでしょうか。

        2007年10月25日          つづく


臭う

2.3日暖かい日が続いた日のことです。午前中工房で作業をしているとなにやら変な臭い、工房内を見回しても変わった様子はない。工房のどこに立っても臭う。  「この部屋クサイよっ!」どこかで聞いたセリフ。  玄関から外に出た。  臭う。  裏口に回っても臭う。 臭う、回りは田畑肥料の臭いか〜っ。
その日一日臭いっぱなし。昼食時も絶好調、ヤケクソで鼻孔いっぱいに吸い込んで、ご飯を食べてもおかずを食べても肥料の味がする。肥料など食べた事など無いが、不思議に分かるのだ。もしかしたら肥料も食べられるかもしれない。  
何故かこの日は一日テンション高く、作業もはかどった。

        2007年10月27日         つづく


リホーム

先日ある建築屋さんからの依頼で玄関周りのリホームによる作り付玄関収納家具の改造のお手伝いをしました。壁一面から左側がコーナー家具。分りにくいかもしれませんが、つまり壁一面の家具の左側に三角形の物がつながっている状態です。この三角の部分を取り除き、壁一面の平面の家具に改造するわけです。この部分には天板が乗っかっていますので、天板も三角形の部分を切り落とし長方形に直さなければなりません。まず大工さんの段取りに合わせて天板だけを数日前に工房に持ち帰り長方形の天板に直しておきました。次に現場で寸法を取り収納部分を新たに作ります。建具は現物を使いますが、収納の大きさが変わったので3枚の建具すべて幅が小さくなります。フラッシュで作られたものですから想定外の場所を切断するとそこに芯材は無く空洞になっています。また時として釘の上を切らなければならない場合がありますが、今回は運よくセーフでした。空洞の部分に同じ厚みの芯材を入れて一晩接着養生して、翌日切断面をカンナできれいに削り面縁(化粧材)を貼り付け面を取りスライド丁番を取り付けます。
現場に搬入して取り付けるわけですが、住宅のように大きな物は家具程の正確な直角や平面は出ていませんから、取り付ける家具で調節できるようにしなければなりません。そうでないと建具を先に作っていますから合わなくなります。
また壁のクロス張りなども終わっていますから、傷をつけない様に気を付けて作業しなければならないので神経を使います。身体全体の筋肉が緊張しているので、現場仕事の翌朝は身体のあちこちが痛みます。
ともあれ無事に終了して施主様もスッキリしたと喜んでおられましたのでなによりでした。

         2007年10月28日         つづく


大川市で思い出す。

本日、木工房シンプルの栗原さんの案内で大川市に行ってきました。 金物屋さん材木屋さんなどを回り夕方まで。  道中いろいろな話題で話が弾み、あっという間に帰ってきた感じです。  と言っても私は助手席に乗っているだけで随分楽をさせてもらいました。 
昼食時に体重の話になり、ジョギングなど運動の話題になったのですが、その時私の頭の中に浮かんだあるお話です。
以前勤めていた木工所に健康のために自転車での通勤をはじめた時のこと3月から始めて2か月、ガソリン代に換算すると自転車の購入代がチャラになった頃   不幸にも私は交通事故に遭い、なんと職人の命とも言うべき利き腕の右手を普通乗用車のタイヤで轢かれてしまったのです。
そして購入代がチャラになった自転車は無残な最期を遂げたのです。乗用車と接触して転倒し右手を轢かれるまであっという間でした。今まで経験した事のない痛みにもがき救急車で運ばれ、顔面も打撲していたためにCTを撮り、レントゲンを撮り、その間右手のひらは分厚くはれ上がり、結局右手の骨折だけで済みましたが、右手が完治するのか心配で不安な日々を過ごしました。
なにしろ利き腕ですから仕事は3か月休む事になり、会社には迷惑をかけました。リハビリを兼ねて仕事に復帰したあとも数か月整骨院に通うことになり大変な思いをしました。今でも事故以前の右手には戻っていません。朝起きた時にはこわばりますし、これからの季節はますますこわばり不自由します。
しかし不幸中の幸いか車に轢かれても私は生きています。(代わりに自転車が死にました。)運が良かったと考えるようにしました。
今日、健康のために私も何か運動を始めようかと思いもしましたが、また何か不幸に遭遇するのもイヤですからちょっと考えています。
とにかく今日は楽しい旅でした。   

          2007年10月29日        つづく


早口言葉

工房とも家具とも一切関係ない話ですが、早口言葉 「隣の客はよく柿食う客だ」それと「赤パジャマ、青パジャマ、黄パジャマ」この二つはスンナリ言えます。ところが「かえるピョコピョコみピョコピョコ、あわせてピョコピョコむピョコピョコ」これがまったく言えません。  二人の娘に何度も言わされ、口の回らない
おやじは、いい笑い物にされてしまいました。  そもそも毎日工房で一人誰とも話すこと無い毎日ですから、早口言葉どころか日本語も喋れなくなるかもしれません。   このコーナーを読まれている皆さん「かえるピョコピョコみピョコピョコ、あわせてピョコピョコむピョコピョコ」言えますか?  私はゆっくり喋っても怪しい感じでちょっと心配です。

          2007年10月30日        つづく

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